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【百済伝説02】村おこしが国家的プロジェクトに

百済の里で検索すると公共団体が取り上げていますから「百済伝説は史実であろう、少なくとも伝説に近い話があったのだろう」と思うのではないでしょうか。

外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/hanashi/story/2_4.html">小さな村の大きな挑戦 歴史をひもとき、村おこし
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/hanashi/story/2_4.html

財団法人広域関東圏産業活性化センター
http://www.jirei-giac.jp/top_main.php?id=26">宮崎県・南郷村の「百済の里づくり」
http://www.jirei-giac.jp/top_main.php?id=26

財団法人広域関東圏産業活性化センターのサイトによると
西の正倉院建設費用は16億5千万円だそうです。

事例のコメント欄に
「西の正倉院」の建設は、かなり大胆な政策だが、これを「人口2600人の小さな村がここまで大胆なことをやった」という独創性が新たな百済ブランドに結びつくかもしれない。

とありますが、大胆すぎるのではないでしょうか。



日経ビジネスオンライン(要会員登録・無料)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090616/197754/?P=1&rt=nocnt">何もない村が成し遂げた国家的プロジェクト
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090616/197754/?P=1&rt=nocnt

日経ビジネスオンラインによると、西の正倉院は、神門神社の宮司で役場の企画観光課の原田須美雄氏が村おこしのために始めた事業で、平成8年におよそ11億円(ほとんどが国や県の補助金)をかけて完成したのだそうです。


美郷町公式サイトによる総事業費は 1,601,958千円です。
西の正倉院だけで11億円あるいは16億円かかっているのですが、単なる村おこしのためなら国や県の補助金はここまで出ないでしょう。
百済と日本の関係が重要だから補助金が出たのでしょう。

しかし百済伝説に根拠はあるのでしょうか。


日経ビジネスオンラインや美郷町公式サイトでは触れていませんが、宮崎日々新聞によると奈良国立文化財研究所で解読できなかった南郷村神門神社綾布墨書を前宮崎大学教授の福宿氏が解読したそうです。綾布は神門神社に保管されていた衣服に文字を隠すように縫い付けられていたそうです。
http://foodpia.geocities.jp/miyazaki_yamacha/cahier/history/np-nango.html


井上秀雄氏(1924-2008 @wikipedia)
も宮崎日々新聞に寄稿していました。
古代朝鮮史の専門家でたくさんの本をお書きの井上氏が寄稿しているは驚きです。
全文引用します。

宮崎日々新聞 1996.11.21. 14面
師走祭りには普遍性
井上秀雄・樟蔭女子短期大学学長(歴史学)
 
 日向、大和、百済の三者関係を総合するものとして神門伝承がある。歴史的事実と合わせて考察する。
 百済王族・貴族の大和王朝への亡命が始まるのは六四二年、大量に亡命してくるのは六六三年からだ。まず亡命王族の禎嘉王一族を追討した軍隊はどこの軍隊かを考えてみる。当時百済と敵対関係にあったのは新羅だが、新羅は百済と高句麗の侵入に悩み、その後も唐との対立が八世紀前半まで続いたのでその余力はなかったと考えられる。
 また大和王朝と新羅は友好関係にあったので新羅からの軍派遣は考えにくい。以上から追討軍は大和王朝の軍隊となろう。
 次にいつのことと考えればよいか。七−九世紀にかけて熾烈だった大和王朝内の政争に百済王族が巻き込まれた可能性は強い。事実、百済王氏は九世紀半ばまで王朝内で活躍したが、同世紀後半になると姿を消している。この時期の動向から禎嘉王が中央を追われ追討を受けたのはこのころと考えるのが妥当。
 このように浮かび上がった歴史的事実を尊重しながら、今後未来へつなげる可能性を探ることが大切だ。神門伝承や師走祭りの交流の精神は、地域の祭りという性格ではなく普遍性を持っている。これに対する村民の思い、同村の試みが未来へ、そして諸外国へつながることを期待する。
 
 
 註 これは11月17日南郷村で行われた国際シンポジウムの際の発言要旨。福宿孝夫と金宅圭と井上秀雄の要旨を採録した。このシンポジウムは『百済王族伝説の謎』(三一書房・1996)として刊行されている。





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