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邪馬台国太宰府説の検証7

邪馬台国@Wikipedia>邪馬台国九州説

九州説の弱点7
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旅程記事について、通常の連続読みでは九州内に収まりきらないので、放射線式の読み方に従うにしても、次のような難点がある。

1 放射線式読み方が正当化されるには、「到」「至」の使い分けがされているとき
  は、そのように読むべきであるという当時の中国語の決まりがなければならない
  が、魏志倭人伝の内容をほぼ引き写している梁書では、そのような使い分けはさ
  れておらず、使い分けに特別な意味があったとは思えない。
2 仮に放射線式の読み方を受け入れると、邪馬台国は伊都国の南水行十日陸行一月
  の行程にあるが、これを九州を大回りして水行し南下する意味に捉えたとしても、
  邪馬台国の位置は中南部九州内陸に求めることとなり、後の熊襲の地に邪馬台国
  があることになる。そしてさらにその南に狗奴国が存在することになる。したが
  って比較的支持者の多い北九州内には到底収めることはできない。

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弱点7-1  同意。反論なし。

弱点7-2
「水行十日」「陸行一月」はどちらも起点が帯方郡で終点が伊都国。
終点が伊都国なのは郡使が滞在する鴻臚館のある場所だから。

伊都国から放射線式に書いているのではなく、
帯方郡から邪馬台国への行き方を複数書いている。

詳細は以前書いた通り。
邪馬台国までの行程



 ※ ※ ※ ※ ※



■最速は帯方郡から邪馬台国(伊都国)まで船でどこにも寄らない行き方で10日かかる。
これが「水行十日」。




■しかし陸の民は船旅が苦手だ。
船を避け狗邪韓国まで陸路を使い、島伝いに宿泊しながらだと1ヶ月かかる。
時間はかかるが海上の揺れる船の中で寝ないですむ。


帯方郡から狗邪韓国まで陸路を歩くと約25日かかる。
狗邪韓国から伊都国まで島伝いに(島で宿泊しながら)5日として1ヶ月となる。
これが「陸行一月」。


帯方郡から狗邪韓国まで陸路を歩くと約25日というのは1580年、秀吉の外交官玄蘇が博多からソウルまで行った道程が参考になる。

倭人上京道路
倭人上京道路
東アジア往還 漢詩と外交」(村井章介 朝日新聞社 1995年)

道程(P161〜)要旨
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 3月12日 博多を出航→唐泊
       壱岐で23日間の風待ち
 9月 5日 対馬の府中を出航
 9月12日 対馬の鰐浦に到着…対馬で約6カ月の風待ち
10月 1日 対馬の鰐浦を出航→釜山港に到着…鰐浦から釜山は順風で半日の航行
10月20日 釜山発
11月13日 ソウル着…左路で約25日

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「対馬で約6カ月の風待ち」というのは政治的な要因だろうと思うが、本文にはない。
当時の船旅は天候に左右されることが多かったので水行日数は目安だとがわかる。




■とはいえ狗邪韓国まで陸路数百キロ歩くのは辛いし乗り物は高価だ。
船で海岸線に沿って(外洋に出ずに)南へ行ったり、東へ行ったりしながら狗邪韓国まで行くことができる。
この道程が一般的であり最初に記されている「循海岸水行、歴韓國、乍南乍東」。



■倭人伝には倭人の国が3つ記されている。
邪馬台国と狗奴国と投馬国だ。

邪馬台国は邪馬台国を構成する27の国の名前を列記するだけでなく太宰府までに通過する国と邪馬台国の中心である奴国と東の不彌国を説明している。
不彌国が記されているのは共立された卑弥呼の生地だからだと思う。

狗奴国は邪馬台国の南にあって邪馬台国に従属しない国で、魏は張政を派遣し戦いを止めるよう告諭した。

投馬国は翡翠を産する国だ。
中国の玉への情熱は高い。玉衣を作ったり口や耳や鼻に玉を含ませたりする。
ほとんどがホータンの軟玉であり、投馬国の硬玉は喉から手が出るほど欲しかっただろう。邪馬台国経由で手に入れることもできるが産地の情報は貴重だ。
投馬国は出雲であり、帯方郡から出雲が「水行二十日」。




以上でWikipediaに挙げられていた「九州の弱点」7つの検証を終わる。




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