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「日本上古の硬外交」昔も今も

青空文庫で国枝史郎の「日本上古の硬外交」を読んだ。

短篇だ。

その初っぱなからズッコケた。

インドネジアン族、インドチャイニース族の集合であるところの熊襲が大和朝廷にしばしば叛そむいたのは新羅が背後から使嗾するのであると観破され、「熊襲をお討ちあそばすより先に新羅を御征伐なさいますように」と神功皇后様が仲哀天皇様に御進言あそばされたのは非常な御見識と申上げなければならない。



あれ、そうだったかな

原本の古事記日本書紀の神功皇后(三韓征伐)部分を見ても
そういったストレートな表現はない


伝説ガイド 神佛の神話と由来
(脇阪景城 著/松栄館/奥付に出版年なし/P156)にはあった
任那は、新羅と百済の二国にはさまれていて、はやくからわが国の保護をうけていたわが国の属国であった。新羅は、この国を併せようと思っているがそれが容易に実現せないので、わが国の内乱を扇動して、任那への援助を妨げ、その隙にこれを併合しようと考え、熊襲を教唆したのである



三韓征伐以外にも「新羅が邪魔をした」場面はある

応神14年 弓月君  新羅が百済人の帰化の邪魔をした
継体21年 磐井の乱 筑紫國造の岩井が新羅と通じ邪魔をした

・・・まあ新羅は大和朝廷の敵国だから邪魔ぐらいするだろう



いまの日本と韓国の関係も似ていると言えそうだ

日本と韓国に限らず民族が入れ替らない限りその性質は今も昔も変わらないのだろう



本の趣旨は「外交には毅然とした態度をとるべき」ということ
太平洋戦争の最中、1942年の作品なので「和を以て貴しとなす」といえるわけもないが平時であっても毅然とした態度をとるべきなのは大賛成だ



 * * * * *


硬外交は支持するが、国枝史郎の歴史観には賛成しない

というか書き出しの勢いにもかかわらず歴史観はいたって常識的だった

大陸の文化を朝鮮が媒介して日本へ渡来せしめ・・・
支那大陸の優秀なる文化はいよいよ我国へ輸入され・・・


ちがう!
日本はどの時代も半島より豊かだし
仏教はインドの宗教だ

弥生時代、鉄を採るため日本人が半島に出向いたので一時期栄えた
が、それは20世紀、日韓併合時代に半島が栄えたのと同じであり
古代日本と中国の関係も現代と変わらないと考えている

というか古代日本と中国の関係は
明治維新前後の日本と欧米の関係に似ていると思う

優劣ではなく、異質の文化であり、
日本人はその異質な部分を吟味し吸収した




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