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皇室の意義

最近「皇室」絶対主義というか至上主義というか、そんなふうに感じる表現を聞くことが多い。
もちろん皇室は日本にとって尊い存在だ。

しかし皇室があるから日本があるとは思わない。
日本人が皇室を受け入れて守ってきたから皇室があるのだと思っている。

日本列島に日本人が住み始めて数万年。その旧石器人や縄文人の末裔が現在の日本人だ。
縄文時代は武器のない稀有な社会で、最古の土器、漆、貝塚を持つ。
日本で秀吉の刀狩りや憲法9条の維持が出来たのは、武器を持たない縄文人の末裔だからだ。

もとい。
日向に天孫降臨した九州の部族国家の神の系譜、天皇家が日本を平定したのは7世紀。
たかだか千数百年前だ。
旧石器〜縄文〜弥生〜古墳時代の長い時間の中で日本は天皇家とは関係ない社会だった。

実際、日本人の大半は大和朝廷に対向したダイダラボッチ、両面宿儺、土蜘蛛の末裔だ。


不思議に思っていることがある。
大和朝廷に平定されて100年とちょっとの頃発布された聖武天皇の「国分寺建立の詔」にたいして地方に暴動が起こったという記録がない。
地方には地方の神様がいて土地の宗教や風習があっただろうに。なぜ地方の神様は仏教をすんなり受け入れたのだろう。
いやその前に、神の子である天皇が仏教を取り入れるというのはどうなんだろう。

というか唯一の暴動が中央の蘇我家と物部家の宗教戦争というのだから。
その蘇我家と物部家の戦いは権力闘争であって宗教は口実だろうし。


いや、もとい。
大和朝廷は地方に租庸調は課したけれど虐殺したり奴隷にしたりはしなかった。
かまどの煙を見て税を取り立てなかった美談も根拠のないことではなかったと思う。

天皇家の支配は世界史的に見れば非常に穏やかだ。
天皇家の後の藤原氏も平家も源氏も徳川将軍も残虐な支配はしなかった。


7世紀、九州の部族国家の神の系譜が日本を平定した。
平定された日本人は皇室を受け入れ、皇室の権力が落ちても次の支配者が皇室を存続させた。
神の子だからだ。

日本人の相手を尊重する精神が皇室を守ってきたのだと考えている。

中部出身の私も7世紀に皇室に組み込まれた側の末裔だ。
私も日本人として皇室を誇りに思い、皇室の伝統を守っていきたい。

しかし皇室がなくても日本は日本で在り続ける。日本はものすごく強いのだから。
だから最近の「皇室信仰」のようなものに違和感を持っている。

参考:台湾アミ族の神
   日本の国王について
   水戸学とか




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