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「冊封体制」について

冊封体制【さくほうたいせい】
中国,歴代王朝が東アジア諸国の国際秩序を維持するために用いた対外政策。中国の皇帝が朝貢をしてきた周辺諸国の君主に官号・爵位などを与えて君臣関係を結んで彼らにその統治を認める(冊封)一方,宗主国対藩属国という従属的関係におくことをさす。

百科事典マイペディアより



古代、中国と周辺諸国の間に「冊封体制」があったと習いました。
邪馬台国の卑弥呼が金印を貰って魏の冊封体制に入った。
といわれています。


小学館『日本大百科全書』に以下のように書いてあり、文責は東大の西嶋定生氏でした。
> 冊封とは、中国の皇帝が、その一族、功臣もしくは周辺諸国の君主に王、侯などの
 爵位を与えて、これを藩国とすることである。
<


ところが調べてみると「冊封体制」というのは戦後、西嶋氏が創った造語でした。

1962年に西嶋氏が提唱した概念が冊封体制です。
wikipedia【西嶋定生の冊封体制論】

もちろん「冊」という漢字も「封」という漢字も古代からあります。
「冊授」と言う言葉は『通典』(8世紀)にあります。

しかし「冊封」という言葉は調べた限り1534年の琉球に対する『冊封史禄』が初見です。

「冊封」という言葉は16世紀までなかったし、
爵位を与えた国を「藩国」とするのは西嶋氏の解釈です。

「太宰府にあった邪馬台国」が「大月氏滇国と同じ金印を受けた」ことが
日本全体が中国に従属していたことになるわけがありません。

古代史の戦後レジームから脱却すべき概念のひとつだと思います。




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