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竪穴建物 02『絵巻物による 日本常民生活絵引』

『絵巻物による 日本常民生活絵引』全5巻 平凡社(画像検索
を図書館で眺めてきた。

洗濯する女性  牛車  農作業  鶏が屋根にいる農村風景  市場  
寺  かまど  縁側  栗拾い  馬を引く人  犬のケンカ  墓  などなど

あらゆる時代の日本人の庶民生活が描かれている。

面白いことに、男女ともに頭に荷物を乗せている人がたくさん描かれていた。
そういう風景は時代劇でもあまり見ないけれど。
日本人はいつから頭に乗せなくなったのだろう。

一遍聖絵(13世紀末・画像検索)には車輪付きの移動式乞食小屋が何軒も描かれている。大阪四天王寺境外の風景だそうだ。


で、全五巻の中に農家の絵もたくさんあったが竪穴住居はなかった。

実は1点だけ「半地下式の竪穴住居」と説明のある絵があった。
その「粉河寺縁起」(12世紀末期)のページをスキャンした。

当麻曼茶羅-高床住居

説明文の後半に「半地下式の竪穴住居」とある。
しかしこれは本当に「半地下式の竪穴住居」なのだろうか。

確かに1メートル以上掘り下げた家にも見える。

しかしこの家は左側が低い傾斜地に建てられているようだ。
左からこの家を見れば、普通の掘立小屋ではないだろうか。

現代でも山間には「道から見ると平屋でも実際は2階建ての家」は当たり前にある。

この「粉河寺縁起」の絵も傾斜地を整地して建てた家なら竪穴住居ではない。

説明文の後半に「竪穴式…は…奈良県二上山周辺の…小屋がそれであり、また山間農家の納屋にも竪穴式のものがある」とあるが、それらは作業小屋や納屋であって住居ではない。

さらに「鎌倉初期までは竪穴住居も見られたわけで」とあるが実例を知らない。
管江真澄のスケッチについては検索しても見つからないが、折に触れ探してみたい。

というか、この絵と18世紀の管江真澄のスケッチ以外に「竪穴住居」はないのだろうか。




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